Temo che combatterò la primavera in blu.

ほとんど昔の、嘘と本当の交じった日記

お楽しみ毛玉付きコートのススメ

 ウィンター・シーズンが過ぎて、今年も着古しのコートを仕舞う。何年か前に購入して以来、毎年活躍してくれている。オーバーサイズ気味を選んだのが幸い、まだ流行り廃りのラインからギリギリ外れることなく着れている、と思っている。ファッションセンスに自信があるとは言えないが、僕は結構気に入っている品だった。

 衣装ケースを出して、コートを畳む。袖の辺りのけばけば。着古しだから擦れるとすぐに毛玉が付くようになってしまった。これって防寒能力どんどん落ちてるってことだよな?いつかペラペラになってしまって、スプリング・コートとして使える日が来るんじゃないか?毛玉取らなすぎてボアコートみたいになったら面白い。そんなくだらないことを考えたりした。上着も、靴下も、頭皮も年月をかけて使っているとどんどん擦り切れてきてしまう。大切にしなきゃだめだなと思うのに、つい雑に扱ってしまったり。こなれ感と雑に扱ってしまってついた傷が違うことは、もうよく分かっていた。

 このコートは購入した年の冬には、もう袖がけばけばになった。ダークブラウンの生地に白い毛玉はむちゃくちゃ目立つ。犬の毛もたくさんついた。別にそれで良かった。いくつかの場所に行った。いや、書けない無理だ、きつい。

 とりあえず500円玉をポケットに入れて、クローゼットの奥へ衣装ケースを封印した。これはまた次の冬にこのコートを着た時、「あ!500円玉入ってる!ラッキー!」をやるため。ちょっとした幸せを感じるための僕のライフ・ハックだ。来年はもう着ないかな?どうだろ。流行りにも疎いから着ちゃうかもな。また冬に会おうな、バイバイ。