Temo che combatterò la primavera in blu.

ほとんど昔の、嘘と本当の交じった日記

裸足で歩くみなとまち

 何時だったかTwitterで見かけた「愛なんて何かわからないけれど、美味しいものを食べて欲しいことと悲しい涙を流すことが一度でも少なくなって欲しいことはきっと愛だと思っている」というツイートを忘れられない。僕も寸分違わずそうだと思っている。もう遠く離れてしまっていても、知らない駅まで遠出して甘過ぎるパンケーキを二人で分けて食べた時のような顔を、今も何処かでしていたら良いなと思う。勿論、それは自分勝手な祈りでしかなくて、知らない男といる君を思えば胸はざわついて「死ね馬鹿女」と呟いてしまう。すべて上手くいくと良いね、なんて思えないけど確かに愛と呼びたいものがあったんだ。

 まるで日々と追想の波打ちぎわを歩くような人生だ。時々寄せる波で足が濡れて、何もかもが嫌になって駆け出したくなる。靴を捨てて裸足で。二人で居たのならそれも楽しかったかもしれないね。そういえば昔、彼女と海で遊んだ帰りに夜の港町を裸足で歩いた事がある。真っ暗で気が付けなかったけど、僕らの歩いてきた道には足跡がずっとペタペタと残っていたんだろうね。